須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成24年6月号掲載
ヘタな人生論より・・・
 先日、ネットで何か検索していたら表題のシリーズが出版されていることがわかりました。気になる名前なのでその中の「ヘタな人生論よりイソップ物語」を購入しました。「アリとキリギリス」「北風と太陽」等子供の頃に読んだものが掲載され、その後に著者の解説・感想が記述されるという構成です。ちなみにイソップ物語は400篇以上あるそうです。
 今回は、子供の頃に私が読まなかった(忘れた?)ものを一つだけ紹介してみたいと思います。

                         キツネとキコリ

  キツネが狩人に追われて逃げている最中、キコリとバッタリ出会いました。
 「狩人に追われています。どうか私をかくまって下さい」とキツネが懇願するので、キコリは自分の使っていた小屋に隠れるようにすすめました。
 しばらくすると、狩人がやってきて、キツネのことを尋ねました。
 キコリは、「見ていないよ」と答えながらも、身振りでコッソリとキツネの隠れている小屋を指さしました。しかし、狩人は慌てていたので、キコリの身振りには気づかず森のなかへいってしまいました。
 その後、キツネは小屋からでてきたのですが、挨拶もせず立ち去ろうとしたので、キコリが、非難しました。「命の恩人に一言もお礼の言葉がないとは、なんて恩知らずなヤツだ」すると、キツネは次のような捨てぜりふをはいていってしまいました。「あなたの行動と言葉が同じだったら、きっと私だって感謝していたことでしょう」

 こうした話が71篇掲載されています。確かにヘタな人生論より当を得た内容だと思います。世の中の価値観が揺れ動くなか、「イソップ物語」や「日本昔話」のように昔から言い伝えられてきたものに人生の真実があることを再認識しました。

 ちなみに、今回この本だけでなく以前テレビ放映されたイソップ物語のDVDも売られていたので、併せて購入しました。マンガ版で子供の見る番組ですが、私が見ても結構面白いものでした。
私は自分の子供にこういうものをあまり見せないまま育ててしまった気がしますが、孫ができる年齢になったら孫と一緒に見たいと思い、大事にしまいました。


  
                所長 須田幸英
 事務所通信6月号掲載
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